繊維機械国際見本市 ITMA2015でみる世界のインクジェットプリンターの動向

4年に一度開催される繊維製品やアパレル向けの繊維機械見本市ITMAが2015年はイタリアのミラノで開催されました。
今回は特に布へのデジタル捺染プリンターのボリュームが増え、日本メーカーをはじめとして世界中のメーカーがしのぎを削っています。

堀江織物はシルクスクリーン捺染機を始め自動調色装置や製版機、排水処理装置などもいろいろな設備があり関連メーカーの出展もあります。そしてインクジェット部門についても旗幕以外の布製のオリジナルグッズの製造も増えてきていて、繊維関係全般の動向をしるべく視察してきました。

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ITMAとは

ITMAは紡績から始まって織物、ニット、染色加工を含めたすべての繊維製品にまつわる繊維機械国際見本市です。
2015年11月12〜19日までイタリア・ミラノの「Fiera Milano Rho(フィエラミラノロー)」で開催されて世界中から1,300社以上の出展社があつまり、約10万人が参加する大きな展示会です


ITMA 2015 – 12-19 November 2015 – Fiera Milano Rho – Milan Italy

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テキスタイル向けデジタルインクジェットはワイドフォーマット高速化へ

今回の視察で見に行って感じたのは、デジタルプリントの高画質化は当然の事ながら、大型化高速化が顕著になってきていました。ポリエステルへの分散染料プリントだけでなく、反応染料、顔料、酸性染料などのあたらしい技術や品質の向上およびこれから先のインクジェット染色のトレンドが見えてきました。

これまでは生地幅も狭いものが主流で機械も小型のものが多かったのですが、年々品質向上に加えて価格競争力も強化する為に、幅広の生地への対応や高速化に向けたプリンターを導入をしつつ、安定した品質を提供するための技術開発および資材開発を行ってきました。

今回の見本市を見る限り、この先も生地幅の広い生地への対応や、高解像度で出せるインクジェット捺染機が主流になるのは目に見えてきました。
そのために堀江織物もインクジェットメーカーだけでなく、前処理工程や後工程の機械メーカーさんとも連携してより安心して使ってもらえる印刷を提供していきたいなと思います。

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ミマキエンジニアリングの新しい方向性

堀江織物のオンデマンド事業部で導入しているミマキエンジニアリングさんのブースには世界各国のゲストでかなり賑わっていました。

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日本未発表のダイレクトプリンターも展示されていて、分散染料や顔料、蛍光インクなどあたらしい商品も並んでいました。担当者の方もこれから先のユーザー企業のニーズを取り入れながら随時改良していくということでした。これはたのしみです

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世界中ではこれまでのターポリンから、布でのソフトメディアにかなりの市場が移ってきていて、その理由も環境問題や取り付け器具の普及などもあり、堀江織物としても同じ流れでこの頃店内メディアが布に変わってきています。その流れの中の大判プリンターの需要も旺盛のようです。

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ミマキさんでは、旗幕以外でもアパレルメーカーや生地メーカー向けのラインナップもどんどん増えて、業種の壁がだんだん低くなっていくのではないかとも感じました。

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蛍光インクについてはサンプル展示もあり、導入の可否も踏まえて動向は見ていきたいなと思っています。

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世界最大のプレス機メーカーmonti antonio

昇華転写印刷やダイレクト印刷では印刷後に染料を発色させる必要があります。そのために必要なのがプレス機です。
プレスにムラがあればせっかくきれいに印刷しても意味がありません。
印刷と発色は常にペアとなる重要な部分です。151118ITMA-08729

今回はそのプレス機の分野では世界最大のメーカーであるmonti社も出店しており、展示会視察後に工場見学にも行く予定です。

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ミマキさんの方と連携して日本でも今後取り扱いが増えていくので、気になります。

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シルク印刷の高精細DLE製版機械メーカーCST

シルクスクリーン印刷の方では、弊社が日本で初めて導入したフラット型のDLE製版機を取り扱っているCST社の出展もありました。

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インクジェットだけでなくシルクスクリーンでも製版の全自動化などの事例があり、自動ライン化と高精細化が進んでいるということでした。

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国産メーカーの出展

その他にもローランド ディー.ジー.さんもTexartとうテキスタイルのラインを展示していました。印刷のカラー範囲も広く表現の巾が広くなりそうでとても楽しみです。

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その他にも染色工場向けのmiyakoshiさんではファッションテキスタイル向けの大型染色プリンターを展示していて、国内導入もあるようで、高速化はもとより、インク濃度の濃さには定評が高い技術を見せてもらいました。
EPSONさんではモナリザやスポーツアパレル向けの展示もありました

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染色工場のデジタルプリントかに向けた超高速機

のぼりなどの多品種小量ではまだまだ使いづらいですが、アパレル向けの染色工場向けの大型高速機の展示も盛り上がっていました。

弊社でシルクスクリーン捺染機を導入している東伸工業は海外トップブランドで導入されていたり、MS LarioやEPSON、コニカミノルタさんやKornit、miyakoshiさんなど染色工場向けのラインナップも増えてきていました。高速化をめざすか、染色濃度をとるかなど各社の目指す方向性や顧客指向が違うのも興味深いです。

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デジタルインクジェットの今後

ITMAで世界中の捺染の機械を見てきました。

今までは旗幕業界としてサインなどの展示会が多かったのですが、業種の違うところがインクジェットの分野で少しつづ壁が低くなっていく印象を受けました。そして多品種小ロット化の流れを組んだ自動化の流れなどこれからも面白いことが起こりそうだなと思っています。

今回一緒に同行したプリント&プロモーションさんでも速報や関連情報が出ているのでぜひ合わせてご覧ください。



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