東急電鉄さんの戸越銀座駅「木になるリニューアル」に両面転写ののれんがぴりっとしまります
東急電鉄さんの戸越銀座駅が「木になるリニューアル」というコンセプトで駅とまちの人の協力でリニューアルされました。
両面昇華転写のれん
今回ご相談があったときに、枚数が少なく、版を作って染めようかという話もありました。
上りと下りの二箇所に設置でサイズも違うのと、納期もリニューアルに合わせて設計事務所さんとデザインのすり合わせもあったりと
タイトの為、昇華転写の両面印刷で対応することになりました。
両面転写をするメリット
駅舎ののれんの場合は表からも裏からも人が通る為、片面転写では裏が白くなってしまいます。
せっかくの木造の駅で毎日沢山の人が乗り降りするのでやはり裏から見ても色がついていたいと思います。
なので、今回は両面転写にして逆版したものを転写しています。
なので裏からみても漆黒の黒がきれいに出ています。
のれんの防炎加工について
のれんは消防法で規定されている不特定多数の人が出入りする場所に設置する場合は、消防法の規定にのっとった「防炎物品」の認定が必須になります。
今回、駅舎ののれんということで日本防炎協会さんにも確認をとりました。
今回の駅舎は地下鉄ではなく、オープンスペースにあるため、消防法による防炎物品の規制対象にはなっていないため、防炎の必要はありませんでした。
ただ、念のため今回は安全安心のために防炎加工をしております。
厚手のツイルはしっとりと重量感もあってしなやかです
今回は厚手のツイルで制作しています。
綾織の生地は皺になりづらく、しなやかで高級感があります。
黒も濃度をしっかり出しているため、駅舎の色とあいまってぐっと引き締まっています。
昇華転写なので、洗濯ももちろん可能です。
裏抜けが必要な時に両面転写という選択肢
今回のように裏側から見た時にしろい状態ではいけない場合には両面転写はとても有効です。
値段は両面プリントになり、後防炎もかけているので高くはなりますが、品質には満足していただけると思います。
最近かなり安い昇華転写の会社もありますが、黒の濃度は全くちがいます。
ちゃんとした品質のものをお値打ちな価格でだす。そういうていねいな仕事をしていきたいです。