ご当地はっぴコレクション!全国のはっぴのデザインをよい仕事おこしフェアで集めてみました
信用金庫さんのお誘いで東京の城南信用金庫さんがやっている「よい仕事おこしフェア2017」に参加してきました。
堀江織物は47都道府県の協賛をしている信用金庫さんとそのエリアの企業が集まるコーナーでした。
ふと気づくと周りは信用金庫さんと食品会社さんの法被姿の人が溢れています。
話によると集合写真を撮る為に持参しているみたいでした。
なので日本全国のはっぴをみながら色んなデザインを考えてみました。
※今回は無地に名入れのはっぴではなく、全面オリジナルに絞っています。
はっぴの印刷方法を考える
はっぴの印刷方法もいろいろあります。
・綿に顔料プリント
・綿に染料で染める
・ポリエステルにインクジェット
それぞれロットによって金額や印刷方法と値段も変わってきます。
小ロットはポリエステルにインクジェットがオススメだし、顔料ははっきりと色が出るし、染料はしなやかで着やすいです。
この辺りは金額と枚数や追加があるかないかも含めて考えましょう。
サイズ違いを作る時はある程度の差は同じデザインを使ってカットの違いでサイズ展開を作ることもあります。
デザインはどうするか?
もちろん印刷方法によってもデザインの色数や制限もあります。
全面印刷で印刷できる場所は襟、前身頃、後ろ身頃、両袖です。
それぞれ色んなコンセプトや飾りを入れつつ作り込んでいるデザインが秀逸です。
個人的お気に入りはっぴ
もはや個人的にいいなと思ったはっぴを発表します。
本当に個人的です。
背中が素晴らしい鮮やかなデザイン さんしんさん(新潟県)
一番目立っていたのは新潟の三条市をベースにしているさんしんさんです。
みんなさんしんさんのはっぴの背中がいいねと話題でした。
左袖だけ単色ベースのアクセントも効いています。
前身頃の襟の引っかき傷を綺麗に補修していたのも好印象です。
歴史と伝統の藍染の一着 藤倉商店(秋田県)
最近のはっぴはサイズが大きめですが、藤倉商店さんのはっぴはジャストサイズです。
藤倉商店さんは秋田県であきたこまちを使った特産品を扱っている会社でパッケージも可愛くて美味しそうな商品がいっぱい並んでいました。
深い藍色が特徴的で聞いたところ、先代の方が倉庫に眠っていたのを見つけたそうです。
保存状況もよくて歴史を感じます。おそらくは藍染の生地幅が狭いので、背中などは真ん中でぬい合わせになっています。伝統を感じるはっぴは背中のぬい合わせがあるものが多い印象です。
しかしかっこいい。
地元のメッセージが強く出る 福井県坂井市アンテナモール
福井県坂井市アンテナモールさんのはっぴは前襟にキャッチコピー「心のふるさと」が入っていて、襟にコピーを入れるものいいなと思う一着です。
話していると、背中のコピーは福井の方言でメッセージを強く込めていると説明してくれました。デザインすると意外にコピーが横に逃げてしまうので、デザイン上ではもう少しセンターに合わすとコピーが読める位置に来るなと思いました。
この斜め線の切り返しの色変えは斬新です。
単色でもかっこよくて素材もよかった 花巻信用金庫(岩手県)
岩手県の花巻信金さんは襟もボデイも全部単色ですが、生地が塩瀬っぽく特徴があるので、雰囲気が出ていました。
背中には色のトーンがあっている青緑で夢と大きく乗せて、前襟の文字も夢の文字がシンボルかされています。
シンプルでも生地感とレイアウトの斬新さで目を引くいいデザインです。夢の文字も後ろ襟ギリギリまで上に配置してあるのがいい位置だなと思います。
シンプルなはっぴ
今回展示会に呼んでくれた尾西信用金庫さんは前襟の文字がいいオリジナルフォントです。背中のシンボルも印象いいです。
お隣のブースだった福島信用金庫さんは袖の裏に補強が緑で入っていて袖を折り返してアクセントに使っていました。桃の入浴剤がすごくいい匂いでした。
宮城第一信用金庫さんは紫と朱色でかなり目立つ色の組み合わせですがまとまりがありました。
白ふちが効果的でいいなと思います。
福井信用金庫さんはシックな紫でロゴもすっきり入って男性的でかっこよかったです。
ふくしんは福井信用金庫さんと福島信用金庫と二つあるので、微妙に相手の頃を意識するのも面白かったです。
東京の東栄信用金庫さんは東東京に支店が多いので、背中の書体も長体のかかった勘亭流がインパクト大です。
宮城のはたけなか製麺株式会社さんは宮城の白石で温麺(うーめん)を作っている会社で襟の書体もいいし、背中のロゴも軍杯印が歴史を感じて言うことなしにかっこいいです。
京都の香老舗 松栄堂さんは東京にも支店があって、お香の新しい提案をしている企業で個人的にカバンに入れる香袋とか持っています。さすが伝統があるだけあって、はっぴも染めで作っていて、背中合わせもあるタイプです。
飾りが印象的なはっぴ
花巻観光協会さんは襟が左右で色が違うタイプが珍しくて、バランス悪くなるかと思いきや背中のロゴが二色入っているので、綺麗にまとまっていました。
何がすごいって、撮影のお願いしてたら、りんごジュースを試飲させてくれて話しているうちに150円のジュースを4本買っていました。売り場慣れしていてすごくスムーズなトークでした。
釧路信金さんははっぴの印象と同じようなダンディな人で波の飾りが印象的です。
熊本中央信用金庫さんんは背中の縄がすごく目立っていて、背中には信用金庫のオリジナルキャラクターのネズミがいて、ちゅうちゃんって言うんだと教えてもらいました。
二本松信用金庫さんは見頃に二本松があしらわれていています。前身頃が「信用金庫」って書いてあり、地元の人はきっと信用金庫といえばまつしんってわかるんだろうなと想像できるデザインです。
岩手県宮古市の宮古信用金庫さんは三陸名物の鮭のイラストが印象的で筆文字も勢いがあって気になります。
こっそりうちの会社のはっぴも。こう並べると普通すぎてもう少し考えようと思います。
生地は今回綿風のポリエステルを使っています。
愛媛信用金庫さんはあいしんと呼ばれていて、背中のラインが綺麗です。
株式会社昆布森さんは愛媛県でおしゃぶり昆布やめかぶなどの商品を作っていて、唯一襟が英字表記でした。ホームページや商品パッケージをデザイナーさんがトーンマナーを揃えているのでパッケージとも連動したはっぴになっていました。
ホームページの動画も面白いです。
一関信用金庫さんは青のベースに背中にどんとエメラルドグリーンのロゴが目立っています。
山形信金さんは全国の信用金庫のFace to Faceが印刷されていました。
キャラクター押しのはっぴ
やっぱり一番多いのはキャラクター押しのはっぴです。
キャラクターが入ると、色数が増えてくるので、ポリエステルのインクジェットが多い印象です。
津山信用金庫さんはつっしーとつっしーな
桑折と書いてこおりと読む福島の桃の産地桑折(こおり)町のホタピーちゃん
大分のみらい信用金庫はみらっこ
食材王国みやぎはむすび丸を中心にキャラが取り囲んでいます。
岡山県倉敷の豊島屋さんの激辛ソースは半端なく辛くてクセになる味です。
その商品パッケージの世界観のままのはっぴです。
北上信用金庫さんはアンパンマンでした。
おんせん県おおいたはこれはキャラクターというよりロゴマークなんですね。キャラクター名がわかりませんでしたが、ロゴ周りのマニュアルがかっちりしていてわかりやすかったです。
宮城県の仙南信用金庫さんはこけしスターズと言うキャラクターです。
個性的で地域や企業の特徴や雰囲気が伝わるはっぴが多いです
今回40近くはっぴの撮影をしてみると、すべての人が企業のルーツの説明やロゴの話、特産物の話をしてくれました。地方の特産物やキャラクターの名前の由来などを聞いていると日本全国いろんな場所に行ってみたり、美味しいものを食べたくなりました。
そしてはっぴのデザインもいろいろ個性があって面白いなと思いました。
これからも定期的に写真をとっていきたいなと思います。