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MADE IN HORIE ~堀江織物の全貌を公開!~

※本記事は大学生のサマーインターンが4日間堀江織物株式会社に所属し、
社内をインタビューして制作した会社紹介です※

今回、私たちは大学のサマーインターンの一環として布にプリントをしている愛知県一宮市にある堀江織物さんに、
インターンでお邪魔させていただきました。
大学生である私たちが、社員の方を通じて感じた堀江織物の社内の雰囲気や仕事の関する心構え全てを公開します!

堀江織物株式会社の最寄駅はJR東海道本線木曽川駅!
名古屋駅から普通電車で20分で着くので、東京や大阪からも以外に早く着きます!

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木曽川駅からは車で5分ほどで堀江織物さんに到着!
歩くと少し遠いので、お客様が来社される際は駅まで迎えに来てくれるようです。

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会社のブルゾンを借りて気合が入ります!
早速社内へお伺いして社内をインタビューしていきます。

そもそも堀江織物って何をしている会社なの?

堀江織物さんはのぼり、旗など布全般にプリントするのが得意な会社です。

大きく分けてプリント方法は2つあるようです。

  • シルク印刷/版を作ってスキージで顔料をのせる印刷
  • オンデマンド印刷/版はいらず大型デジタルプリンターで印刷

さらに会社の特色としては、布を大量に買い付けて生地の前処理から縫製までを社内で一貫して行っている日本でも数少ない染色会社だそうです。

今回は実際に印刷している現場をインタビューを交えながら見学してきました!

驚きの発色と再現性を持つシルクスクリーン印刷

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まずは本社で行われているシルク印刷から見学しました。
シルクスクリーン印刷は1色ずつ色をのせて行く印刷方法です。
インクに厚みがあり高発色で見た人の目を引きます。

主にのぼりや横断幕などの旗幕の印刷に使われます。

写真を高精細に表現する最新のDLE製版機がすごい

シルク印刷のスタートである製版から見学させてもらいました。

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写真を印刷するのぼりの品質を上げるために網点を細かく精密に再現するために最新型のDLE製版機が2台導入されています。感光剤を直接焼き付けるために写真分解の精度がお客様から支持される理由の一つのようです。

自社オリジナルの感光剤を開発して製版の精度と強度のアップを両立させ、クオリティを向上させています。

職人の経験をベースに自動調色機で安定の品質に仕上げる

シルクスクリーン印刷では特色はDIC指定やPANTONEで指定されます。その指定色を忠実に再現するために自社カスタムの自動調色装置が導入されています。

無限の色も20色程度の色を混ぜて作られ、赤だけでも6種類など様々なカラーから選んで調合し、職人が再現していきます。

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自動調色装置には30年間積み重ねられた特色の配合レサイプがすべて入力されています。カラー表を見ながら培ってきた経験と最新機器を使い色を調合していきます。

リピートのときにも過去のデータをもとに同じ色を制作できるそうです。同じ色でも湿度や気温でも多少ずれることがあるので、かならず前回の印刷見本と付け合わせて確認していました。

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色の再現性がグンとアップ!

オートスクリーン捺染機はこれまで6色機だったものから8色機に増えたことで、増え続ける防炎加工や特色など色の再現性がよくなり品質の向上に繋がったそうです。

シルクスクリーンの機長さんが今は自主的に色を立体的にみせることに挑戦中のようです。
出来上がってきた布は乾燥の暖かさがのこっていました。

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印刷する時にインクを布にのせるときに使うヘラのようなものをスキージと言うそうです。
布の種類やインクの濃度などによって、スキージの硬さや材質など種類を変えています!

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 挑戦好きなメンバーが作り出す最高品質のインクジェット印刷

ここからはオンデマンド工場に移って見学!

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オンデマンド事業部ではインクジェット印刷でも2種類の印刷方法を使い分けているそうです。

  • 布に直接印刷するダイレクト印刷
  • 紙に一度印刷して布にプリントする昇華転写印刷

2種類の印刷方法は使用用途や素材に適した印刷方法を決めているそうです。

スピードより品質を守るための再現性の高さ

オンデマンド事業部では、高精細、高発色を実現するために、4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)に加えて2色(ライトマゼンタ・ライトシアン)の6色により色の再現性がアップさせているそうです。

プリンターは4色インクにして印刷スピードを上げれば、一時間あたりに印刷できる枚数は当然増え、価格を抑えることはできますが、それでは品質が犠牲になってしまうことから、高精細、高発色を守る為にスピードを犠牲にしてでもインクの選定と印刷設定を決めているそうです。

価格は比較できますが、なかなか品質は比べにくいのですが、リピートのお客様がおおかったり、他社でクレームになった仕事をフォローすることも多いのが品質の証だとおもいます。

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色合わせに半年以上かかる難しい印刷も…
そんなときでも堀江織物は諦めません

何度も試行錯誤し印刷の再現度を上げていきます。

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真剣な眼差しで色を見つめるオンデマンド事業部部長。かっこいい!

常に同じ品質を

品質を常に一定に保つため、機械のメンテナンスを欠かすことがありません!

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一つづつ失敗の原因を追及し次の成功へつながる努力を惜しみません!

 

ここでまさかの展開が!?

なんと!

オンデマンド事業部長からの提案で、実際になにかサンプルプリントをしてみよう!ということで、私たちの写真で昇華転写印刷を使い、布にプリントしてタペストリーを作ってもらうことになりました。

先ほどの工場前での写真のデータを使います。

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写真データをプリンターに送り、まずは転写紙に印刷していきます。
手際よく進めてもらい、あっという間にでてきました!

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転写紙に印刷をしているときに。「あれっ?色が薄い?」と思ったけれど、これで転写紙は完成のようで、ここからに布に転写する発色という工程に進みます。
色が薄かったのが、どうなるか少し不安です…

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発色機から先程の色の薄い転写紙が布に転写されて出てきました!!!

なんと・・・

色が薄かった転写紙の色が先ほどと全然違い色鮮やかに染色されてでてきました!感動です!!
ポリエステルに使っている分散染料という染料は熱をかけることで初めて発色をするようで、最初の転写紙は発色していない色だったのを知りました。

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最後に印刷をしていただいたオンデマンド事業部の皆さんとパシャリ!

まさか自分たちが布になるなんて!初めての体験で感動しました!!

印刷の仕上げは手づくりの温かさでつくられる

本社に戻り先ほど印刷してもらった布をタペストリーにしていきます。

ミリ単位の細かさで丁寧にカットするヒートカット

まずは印刷した布をカットしていきます。
ここで使うのは、はんだごての先が刃物になった「ヒートカッター」です。

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ヒートカッターの先は大きいものと細いものがあり、布の厚さによって使い分けているそうです。

私たちも先ほどの自分たちがプリントされている布で挑戦してみます!!

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常務に見守ってもらいながらのカット!少し緊張しました。
布がポリエステルなので、ヒートカッターで切り口を溶かしながらカットするので、切れ端がほつれません!

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デザインの色に合わせて目立たない色の糸を選ぶやさしさ

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堀江織物ではタペストリーをはじめとして縫い糸が目立たないように、デザインの色にあわせてミシン糸を変えているようです。色付きだけでなく透明の糸もあるのに驚きました。

全国のプリント工場では印刷だけ行い縫製工程は外注するところが多いようですが、堀江織物ではお客様のニーズに応えるために、複雑な加工への対応や短納期で出荷できるように、全国でも数少ない社内一貫体制で縫製加工まで行っているそうです。

授業でも基本的なミシンの使い方は知っていたので、この作業も実際に体験させてもらいました!

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使ったことのない工業ミシンはスピードも早く、みなさんのように正確にまっすぐ縫うのは大変でした…
綺麗に縫われていることがいかに難しいか身をもって体験しました!

やっとタペストリーにするための輪っかを縫うことができたので、タペストリーにちょうどいいサイズの棒と紐を探します。注文時には商品の仕様にあうパイプを手配するようですが、自社にもかなりの数の直径と長さのパイプをストックしていました。

パイプだけでなく、紐もいろいろな太さや種類があり、商品も入れる袋も数多く揃えてありました。

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そしてついに・・・

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完成しました!実際にタペストリーになった自分たちを見てみると嬉しいです!

そして最後に実際の商品と同じように梱包させてもらいます。

丁寧な梱包も堀江織物の自慢!綺麗な状態で商品を届けます。
シワや汚れがつかないように最後までぬかりはありません。

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そして帰り際に堀江織物とお仕事をしているダンボール会社の方と偶然遭遇!
堀江織物さんについてお話を伺いました。

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一緒にお仕事をしているダンボール会社さんは近所にあり急な出荷があったときでも柔軟に対応してくれるそうです。

愛知県一宮市は地場産業として繊維産業があり、生地だけでなく加工や縫製業も多く、ダンボールだけでなく、ロールスクリーン加工やウレタン加工など、地域とのつながりも堀江織物の強みだそうです!

データ管理から受注管理はお任せあれ

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最後に本社二階にある事務所にお邪魔しました!
こちらの部署では受注管理やデザイン制作、出荷管理をしています。

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基本的にはデータ入校がおおいのですが、お客さんからの要望でオリジナルデザインを制作することも!

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この写真に写っているのは防炎シールです。
防炎シールは公益財団法人日本防炎協会の認定企業が印刷方法と生地毎に取得した認定商品にだけ貼れます。
堀江織物でも30種類以上の認定番号をもっていて、なんと一年間に約40万枚も使っているそうです!

燃え広がらない防炎加工が得意な会社!

堀江織物では防炎加工に力を入れています。

防炎加工とは、万が一布に火が付いた場合に燃え広がることを防ぐための加工です。
認定をクリアするためにいろいろな基準があるようですが、燃える範囲でいくと30㎠を超えると取得できないそうです。

自社内でも防炎検査設備を持っているので、一定ロット毎に日々検査を行っているようです。
今回は防炎について詳しく知るために実際に燃焼実験を見させていただきました!

こちらが防炎加工をしていないものはあっという間に燃焼が広がりすべての生地が燃えて溶け落ちてしまいました。

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こちらは防炎加工がしてあるものです。同じ印刷方法のはずですが、先ほどと違い燃焼が広がりません。

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左が防炎加工なし、右が加工ありの布です。
差は一目瞭然!防炎加工の凄さを目の当たりにしました!

普段ガソリンスタンドやショッピングモール、最近では東京ビックサイトなどの展示会場に置いてある布製品には防炎加工が必須の場合が増えてきており、ニーズは年々高まっているそうです。
まちの中でみかけたら気にしてみてみようと思います。

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環境に優しい取り組み

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排水について常務にお伺いしました!

堀江織物では工場敷地内に排水施設を持ち環境に優しい配慮をしているそうです。
印刷をする会社の社会的使命として工場建設の際には市の環境局と水処理会社の方と協力してもらい、かなりしっかりとした規模の廃水処理設備をつくったそうです。

工場で使った排水はすべて廃水処理設備にあつめられ、顔料や汚れが混ざっている水を薬品で固め、それを分離して水と固形物質にわけて、脱水し汚れだけを取り除きます。微生物による水処理も行われていました。

こちらが汚れを取り除いている最中の写真です。かなり黒い水です・・・

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汚れを取り除いた後です。先程の黒い水がウソのように消えています。

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実際に汚れていた水を綺麗にするまでの工程を生で見ることができ感動しました!
処理した綺麗な水は排水し、取り出した固形成分は産業廃棄物として集められ、焼却処分しています。

堀江織物の全てを知って…

今回4日間のインターンの期間中、工場見学をしながら従業員の方にも忙しい中インタビューをする中で、一番感じたのは、

お客様のニーズに応え、満足してもらうための努力を惜しまないのが堀江織物株式会社何だなと感じました。

優しさ
挑戦
高品質

この三つの軸でMADE IN HORIE が作られていました。
社内の雰囲気もよくみなさん快く迎えてくださり本当に温かい会社でした。

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今回は本当にありがとうございました!