自社サンプルのタペストリーのイラストを @tomitomo_ さん作で作ってもらいました。
タペストリーの問い合わせも多いので、スエードだけでなくダブルスエードのサンプルもつくりました。
デザインは岐阜県でイラストレーターをしているトミダさんにお願いしました。昇華転写やダイレクトの高解像度がわかるように彩度を上げてもらいました。本当に素晴らしいイラストを書いてもらえてすごく嬉しいです。
サイズ違いの3サイズ
サイズは3種類スエードで作りました。一番数の多いB2タペから3サイズ用意してあります。
(左)B2 W515×H728mm 昇華転写 スエード 上下10mmパイプ
(中)B3 W364×H515mm 昇華転写 スエード 上下10mmパイプ
(右)B4 W257×H364mm 昇華転写 スエード 上下10mmパイプ
ダブルスエードとスエードの生地違い
写真で伝わるのか。。。という疑問はあるんですが、ダブルスエードはもともとは両面印刷に使っていた黒糸をサンドイッチした黒糸入り遮光スエードという生地がありまして、黒糸が中に入っている分光を通しづらく両面印刷が可能な生地です。
ただ、布の白度がすこし低く灰色っぽくなるので敬遠されていたのですが、その黒糸を白いとに変えることで白度がまししっとりとした高級感のある生地”ダブルスエード”ができ印刷の高級感を出したい時によく使われます。
左)ダブルスエード B2 W515×H728mm 昇華転写 上下10mmパイプ
右)スエード B2 W515×H728mm 昇華転写 上下10mmパイプ
比べてみるとダブルスエードのほうが彩度が高く感じられます。ダブルスエードは昇華転写のみの対応になります。スエードは昇華転写印刷とダイレクトインクジェット両方の印刷方法に対応できます。
ダブルスエードの表面のしっとりとした印刷表現はすごく上品です。高級寝具ブランドのフラッグに使われたり、下にフリンジをつけたベース型の受賞フラッグなどにもよく使われています。
ダブルスエードとスエードの裏抜けについて
左)ダブルスエードの裏抜け 昇華転写
右)スエードの裏抜け 昇華転写
印刷の裏抜けについては左側のダブルスエードは糸が三層になっているのであまりすけません。のれんなどでは多少透けることを考慮して両面印刷に使う場合もあります。
右側のスエードの昇華転写は30%程度の裏抜けで絵柄と色が何となく分かる程度には判別できます。
タペストリーの印刷品質について
最近よく他社で作ったものの色でクレームになり弊社へご依頼を受けることが増えてきました。
WEBやダイレクトFAXなどで価格がとても安いところも多いので、その値段をみてオーダーをされることがあると思います。インターネットでは価格は比べられても印刷現場のスタッフの思いやこだわりはなかなか伝わりません。もちろん値段は抑えるに越したことはないのですが、ちょっとだけ考えておいてほしいこともあります。
値段を下げる為に、印刷スピードを上げたり、インクも6色インクでなく4色インクを使うことでスピードを上げている会社があります。生産スピードでいくと同じプリンターでも堀江織物の倍くらいのスピードで印刷している工場もあります。その品質を落とさないように我慢をして効率化することで価格を抑えているのですが、なかなかそこはWEBや価格表では現れないところです。
堀江織物は普段飛び込みや価格表を送るなどの営業活動をしていないので既存のお客さん中心でなるべくていねいな仕事を心がけております。サンプルはじめなるべく手にとって見てもらえるようなサポートを今後共していきたいと思っております。