印刷について
【シルクスクリーン印刷】
印刷手順
【型枠にシャを張って型をつくります。】
型枠は1色につき1版必要になります。
1枚でも100枚でも1000枚でも型代がかかるのはこの型をつくるからです。
写真を印刷するときはC、M、Y、Kの4版が必要で、防炎加工がある場合は白い部分にも防炎剤を印刷するので、+1色になります。
【型に紗をはります】
型枠にインクを通すシャを貼っていきます。
素材はポリエステルでできていて、特色印刷の時や写真分解のときなどにはメッシュの細かさを変えています。
この紗を貼るテンションが重要です。
【型に乳剤を塗ります】
シャを張った型に乳剤をぬります。この後印刷データを刷版するのですが、この乳剤がのちにインクの通る部分と通らない所を分ける役目をします。
塗布するのは適正な厚さを均等に塗らないといけない緊張する工程です。
H2700のジャンボのぼりなどは奥にある機械で自動で塗ります。
【印刷データを製版します】
製版には二つの方法があり、堀江織物では日本ではじめてフラット型のダイレクト製版システムDLE (Digital Light Engraver)を導入しています。
今まで表現できなかったような網点が再現できます。
【印刷データを製版します】
製版には二つの方法があり、もう一つは従来の製版方式です。
黒い部分はこの後で紫外線を当てても硬化せずにインクが通る部分になります。
【水洗いをしたら製版が完成します】
製版した後、紫外線を当てて、乳剤を硬化させます。製版で黒くなっていた部分は硬化せずに洗い流されるので、その部分が印刷される部分になります。
【生地を使う巾にカットします】
印刷する巾にあわせて生地をカットして準備をしておきます。デザインによっては印刷後に両サイドをスリットしてカットします。
生地は短納期に対応しながら値段を抑えるために幅広で仕入自社でカットしています。
【印刷するインクを用意します。】
印刷するための顔料インクを用意します。
顔料インクはバインダーという顔料を固着させるベースを作り、顔料を混ぜます。
特色指定や色合わせしながら適切な色を作っていきます。
【防炎加工の場合は防炎専用バインダーを使用します】
シルク印刷で防炎加工をする場合は、生地もバインダーも本来なら燃えてしまうので、燃える力を抑える防炎剤をいれた防炎専用バインダーを使用します。
この防炎専用バインダーに顔料をいれることで、防炎性能をもった印刷が可能になります。
また白地の部分には白い顔料を混ぜて印刷していきます。
【シルクスクリーン捺染機で印刷をしていきます】
シルクスクリーン捺染機に型をセットして、生地を流していきます。
印刷する色を型に流し込み、印刷しながら傷や汚れなどピンポールが無いかチェックしていきます。
インクが足りなくならないように補充しながらプリントします。
バーチャル工場見学_のぼりのできるまで_シルクスクリーン印刷編
【昇華転写印刷】
【昇華転写プリンターで転写紙に印刷します。】
昇華転写印刷は一度転写紙に分散染料インクを印刷します。
【転写紙に逆版で印刷します】
印刷データは逆版にて印刷して布と合わせます。
昇華転写印刷はポリエステルの布であれば、厚手のものから薄手のものまで幅広く対応できるのが特徴です。
洗濯堅ろう度もたかいので、はっぴやオリジナルグッズの制作などにも向いています。
【熱プレス機に印刷する布と転写紙をセットしインクを昇華させます】
転写紙と対象となる布を熱プレス機にセットして、熱と圧力にて一気にインクを発色させて印刷を完成させます。
【転写紙を剥がしたら完成です】
印刷した後はロールのままであればそのまま完成します。
面積が少ない時などでは手差しします。
【ダイレクトインクジェット印刷】
【ダイレクトインクジェット印刷は専用の生地を用意します】
ダイレクトインクジェット印刷は、生地にダイレクト用の専用の前処理加工を行います。
自社内での専用の前処理機械で生地を製造しています。
【前処理した布に直接印刷をしていきます】
前処理した布をそのまま印刷機に通してそのまま印刷していきます。
昇華転写とちがい、転写紙がなく、大量生産にも向いています。
今の段階では色が浅く、熱をかけないと色はでません。
【非接触の発色機に通して発色します。】
印刷した前処理済みの布を非接触の発色機に通します。
【熱を変える前はくすんでいます】
熱を掛ける前は鮮やかではなく、くすんでいます。
【発色することで色が鮮やかに】
熱をかけてインクを発色させると本来のデザインの色ができあがります。
バーチャル工場見学_オンデマンド事業部